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久留里線の末端部でJR東日本最強クラスの営業係数を叩き出している久留里〜上総亀山間について、JR東日本千葉支社から廃線の方針が示されました。(JR東日本のプレスリリース


千葉県と君津市を交えた検討会にて、今の上総地区の交通サービスが移動需要に適していないことと、移動需要を考慮すると、自動車中心の交通体系への移行すれば、より利便性の高い地域公共交通が実現できるという検討結果が出ちゃってるわけで、もう鉄道を残す必要が無いという判断ですね。


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6年前に上総亀山まで乗りつぶしましたが、

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終着駅の駅前がこれですからね。そりゃ申し訳ないけど、仮に大増発して鉄ヲタが考える乗りやすいダイヤにしたところで、乗る人なんてほぼいないですよね。



あとは日程調整とかその段階でしょうかね。


災害による復旧断念以外だと、JR東日本初の廃線となるようですが、こうなると東北の赤字路線や
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吾妻線大前とかも雲行き怪しくなりそうですね。



 

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岩手の県都盛岡と、三陸側の宮古を結ぶ山田線が、一部区間で1ヶ月終日運休となります。


山田線と言えば
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上米内から次の

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区界までの駅間が25.7kmあり、これはJR東日本の在来線最長の駅間であり、それだけ沿線に人が居らず、じゃあ区界は利用客がそれなりにいるのかと言えばそんなわけもなく、有人駅だった2017年の1日の平均乗車人員はわずかに1人。


じゃあ盛岡と宮古を結ぶ都市間輸送では需要があるのかと言えば、同じ区間を走るバスに惨敗。しかも沿線の道路が整備されてあちらは所要時間が短縮されたりしているなか、

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秋の山田線は落ち葉に滑らされ、まともに峠を超えることができず、無駄に軽油だけ消費させられ、エンジンも車輪も無駄に回転させられながらも、歩くのと変わらないような速度でしか登れません。



そこでJR東日本が打ち出した策が、峠区間を1ヶ月間終日運休。(JR東日本のプレスリリース


落ち葉の時期は運行しないという選択をしました。

そして振替輸送で106急行バスを使ってくれとのことです。




これはさすがに鉄道として存続している意味があるのか。


バスが充実しちゃってますし、廃線と言う二文字が近づいてる気がしてきちゃいます。

全線か?盛岡〜上米内は残すのか?宮古市内の一部は三陸鉄道に託すか?



廃線議論が本格化する前に乗りたい方は是非早めに乗って頂きたいところですが、1番スリルある時期に乗れなくなってしまったのが残念です。
 

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津軽線の末端部、蟹田から三厩までの復旧が断念されました。


産経新聞によりますと、2年前の大雨で不通になっていた津軽線蟹田〜三厩間について、沿線自治体で唯一廃線に反対していた今別町が、鉄道の復旧を断念したようです。


産経新聞さんは廃止議論が加速するみたいな書き方ですが、沿線全自治体が復旧を諦め、JRが自動車交通での代替を示している以上、廃線は確定して、あとは書類上の廃線日がいつになるのか決めるぐらいでしょうか。


一日一桁往復ぐらいしか運行されていない路線は、今後災害での不通はそのまま敗戦になっちゃうんでしょうね。

4年前の豪雨で被災した肥薩線の一部は上下分離かつ復旧費用の9割を公費負担して復旧するみたいですが、たぶんそれぐらいの手厚い支援がない限りはローカル鉄道の災害復旧は難しいのでしょう。



 

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JR東日本は、吾妻線の末端区間、長野原草津口~大前間について、沿線地域の総合的な交通体系に関する議論の申し入れを行ったと発表しました。(JR東日本のプレスリリース)

 
存続や廃止という前提を置かない議論が必要ということですが、当該区間の輸送人員がJR発足時と比較して7割減少しているようですし、むしろそれの結論を出すための議論じゃないかと思うんですが、さすがにそんなこと言っちゃうと面倒なことになりやすいので、このように濁すしかないのでしょう。



申し入れは群馬県と長野原町、嬬恋村に行ったとのことです。

沿線自治体がどのように出てくるか楽しみですね。

JRに無理難題を押し付けるのか、それとも歩み寄って現実的な落としどころを見つけるのか。

それともそもそも沿線も必要としていないのか。



とりあえず嬬恋村に関しましては、
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終端である大前駅の

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この状況についてどうお考えなのか、非常に気になるところです。


すぐに廃止ということは無いでしょうけど、万座・鹿沢口~大前間の廃止はかなり可能性が高いのではないでしょうか。

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※画像は津軽線と同形式の羽越本線GV-E400系

福井新聞によりますと、28日にJR東日本と青森県などで開催された地域交通の在り方を話し合う会議にて、昨年8月の豪雨で被災し不通になっている津軽線蟹田~三厩間について、JR東日本は単独で維持管理することは困難と表明。

上下分離方式による存続か、バスや乗り合いタクシーへの転換するかの両案を示したとのことです。


上下分離の場合、自治体の負担額は年間4億円を想定しているとのこと。



存続か廃止か。

今後も地元との協議して決まっていくことになりますが、廃止の可能性があるため、不通区間の復旧工事も当面着手できません。



被災個所の被害拡大防止処置は行われているみたいですが、復旧工事をするとなると、数か月はかかる見込みだそうですし、冬の降雪、春の融雪の期間を考えると、工事を行える期間も限られます。

協議自体も期間を要すること、沿線人口が今後も減少すること、そもそもの利用者数が少なすぎること、盲腸線末端区間貨物輸送無しということ、並行道路が整備されていることを考えると、廃線になる可能性が極めて高いと思われます。


外ヶ浜も今別も、2015年から2020年にかけて、どちらも人口が10%以上減少しており、鉄道施設の維持にお金を出す余裕があるのか、そして沿線に高校が無いみたいですし、今後誰を乗せていくのか。




もし鉄路を残すのであれば、青森県頼みになるかもしれませんね。

青い森鉄道線の第三種鉄道事業者が青森県であり、上下分離方式の鉄道事業というものを第三セクター鉄道でいち早く導入した例ですので、この手の話に強いかもしれません。詳しくは知らんけど。



どちらにしても、JR東日本が今まで通り直営でやっていく未来は完全に閉ざされていますので、地域住民のためにも、どっちつかずの状態が続くのではなく、早く結論を出してほしいところです。

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