
木次線を宍道から南下して出雲横田までやってきました。
宍道から1時間半ぐらいかけてやってきました。終点の備後落合まであと5駅。
もうすぐ木次線の旅も終わりと言いたいところですが、所要時間的にはようやく折り返し地点をちょっと過ぎたぐらいなんですよね。長い...

出雲横田から備後落合までは1日3本しかない極ローカル区間に入ります。
なおここまで2両編成だった列車は

当駅で後ろの車を切り離し、一両編成になります。
けど、時はゴールデンウイークの真っ只中。
出雲横田からの観光客も多く車内は満員です。

木次線カラーを捨てて最恐ローカル線区間へ...

なお、途中下車無効の切符で出雲横田で下車したので、整理券を取得。交通系ICカードが普及した昨今では、路線バスや路面電車でも使うことがなくなってきたのでやや貴重な体験。

出雲横田の周辺は建物も多く見られる地域ですが、やはり襲いかかってくる必殺徐行。先が思いやられます。

しばらくすると民家は見えなくなり、強制緑化された貧弱な線路をゆっくり進みます。

緑化軌道と田植え直前の棚田。景色は良いんですけどねぇ

随分と規制距離が長くなってきた必殺徐行。



短めの必殺徐行が繰り返されて、解除されてもほとんど速度を出せなかったり、そもそも必殺徐行区間が長かったりでちんたら走っていると、

なにやら線路が合流してきました。

一見複線にも見えるこの場所。

こちらは出雲坂根駅。

この先線路は行き止まりとなっています。
そうここは、

三段式スイッチバック停車場となっています。
この駅からさらに観光客が増えまして、立ち客もそれなりの人数になりながら、木次線の難所へ挑みます。

列車は先ほどと反対側の線路へ入線。

ちょっと見えにくいですが、30‰となかなかの急勾配を駆け上がります。

するとまた別の線路と合流。

分岐器はシェルターで覆われています。

ポイントの切り替えが終わると、再び進行方向を変えて、列車はさらに高度をあげていきます。

先頭側に観光客が集まってきたので私は再び後面展望へ。草ボーボーだし木々に覆われて薄暗いし、ここが現役の線路にはちょっと見えませんね笑

列車は再び上り勾配へアタック。

進行方向右側から下の方を見ると、先程停車した出雲坂根駅が見えます。ずいぶん登ってきました。

遠くに赤い鉄橋も見えます。

やたらゆっくり走っており、運転士も時折り車窓に何が見えるだのアナウンスをしてくれるので、観光徐行なのかと思わせてきますが、なんてことはない、いつもの必殺徐行です。しかも長め。
けどここの必殺徐行はいつもの25km/h制限なんですが、速度計の針は20よりも下を指していたので、車内が観光客でいっぱいだった事もあり、いちおう観光徐行だったのかな?

おそらく木次線の車窓のピークである奥出雲おろちループが見えてきました。あちらは道路橋。国道314号線も、標高を稼ぐために二重ループになっています。
道路でもかなりの難所であることがよくわかりますね。

さっき下から見えた赤い橋とほぼ同じ高さまでやってきました。橋の先に見えるのは道の駅。さすがゴールデンウィーク、多くの人が車を止め、木次線を眺めてる人々もそれなりの数見えました。

絶景区間を必殺徐行で強制的に長い時間見させてくれたら島根県もそろそろ終わり。


引き続きチンタラ走りまして

ついに広島県に突入。
備後落合はあと一駅です。

最後の最後にまた長閑な風景を見つめ、けど備後落合ってこんな場所だったか?と自分に問い詰めていると

自分で答えを出す前に車窓が教えてくれました。

薄暗い線路、クソ長い必殺徐行。芸備線で広島から備後落合を目指した時もこんな感じだったと記憶しております。

景色は良いんだよ。けどこうも長い時間見させられるとさすがに飽きます。

もう勘弁してほしいぐらいの必殺徐行の連発でしたが、

芸備線の線路がようやく見えてきました。

宍道から3時間7分。やっと終点の備後落合に到着...
3年ぶりに秘境のターミナルにやってきました。
つづく
コメント